サクセスストーリー

エイブリー・デニソンがKyribaを活用して100万ドル以上のコスト削減を実現

エイブリー・デニソン (Avery Dennison) は、材料科学とデジタル識別ソリューションにおける世界的リーダーであり、約 35,000 人の従業員を擁し、 50 か国以上で事業を展開しています。2023 年には、84 億ドルの売上高を記録し、ラベリング材料、RFID インレイおよびタグ、そして物理とデジタルの世界をつなぐソフトウェアアプリケーションなど、多様な製品ポートフォリオを展開しています。ブランドパッケージングの強化と持続可能性の取り組みは、エイブリー・デニソンの使命の中心にあります。

厳しい期限とスムーズな導入プロセス

2018年後半、エイブリー・デニソンは、既存のテクノロジーベンダーとの契約満了を迎えることになり、この機会を活かして財務管理システムを見直すため、厳格なRFP(提案依頼書)プロセスを実施しました。大きな課題となっていたのは、カスタムレポートとシステムアップグレードにかかる高額なコストであり、同社は柔軟性とコスト効率を兼ね備えたSaaSソリューションを求めていました。

Kyribaは、エイブリー・デニソン固有のニーズに合わせたプロトタイプを開発することで、RFPプロセス中に積極的に提案を行いました。この対応が信頼につながり、2019年3月にKyribaとの契約締結に至りました。厳しい期限が迫る中、スムーズな移行を実現するため、プロジェクトは段階的に進められました。契約締結から4か月未満で第一フェーズが稼働し、Kyriba、銀行、およびエイブリー・デニソンの財務データプロバイダーとの統合が完了しました。この野心的な目標は、綿密な計画、スムーズな導入プロセス、そして明確なエスカレーション手順によって達成されました。

効率的なフロンティアソリューションの開発

Kyribaのプラットフォームは、従来のシステムを上回る性能を発揮し、新機能の共同開発を通じて実りあるパートナーシップの礎となりました。

Kyribaと提携する以前、エイブリー・デニソンは銀行パートナーと連携して、為替予約(フォワード契約)にかかるコスト削減策を検討していました。銀行は、バリュー・アット・リスク (VaR) を活用した効率的フロンティアモデル を提案しました。このモデルは、企業が許容できるリスクの範囲内で、最適な為替予約を行いながらコストを抑えるための手法です。当初、エイブリー・デニソンはこの機能をExcel上で独自にシミュレーションしていましたが、自動化の可能性を認識し、Kyribaと連携して、エクスポージャーの収集プロセスとVaR効率的フロンティアモデリングの自動化を進めました。この機能はエイブリー・デニソンの要望に応じて

Kyribaが開発し、両社のパートナーシップをより強固なものにするとともに、他のクライアントにも同様のメリットを提供できる可能性を見出しました。

パートナーシップを通じて財務の卓越性の実現

このパートナーシップは協働の価値を象徴するものです。エイブリー・デニソン社の財務部門上級ディレクターであるRamón Tolk RA博士(RA)は次のように述べています。

「現在、私たちは年間100万ドル以上のコスト削減を実現しています。真のパートナーシップとは、結婚のようなもので、互いを思いやる必要があります。それは、顧客の希望やニーズにしっかり耳を傾け、それに応じたソリューションを提供・開発することが重要です。バリュー・アット・リスク(VaR)を活用したモデルのように、弊社は、Kyribaとのパートナーシップに大変満足しています。」

エイブリー・デニソンとKyribaの歩みは、協働、イノベーション、そして共通のビジョンの力を証明となっています。両社は共に、財務管理の限界を押し広げ、業界における新たな成功基準を確立し続けています。

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